NECは、標的型攻撃への有効な対策となるインターネット分離ソリューション「Application Platform for SCVX」を、統合型ソリューション「NEC Solution Platforms」のラインアップに追加し販売を開始した。
「Application Platform for SCVX」にはジェイズ・コミュニケーションのインターネット分離ソリューション「SCVX」を利用している。
インターネット分離とは、ファイアウォールの外にリモートデスクトップサーバーを設置し、端末からインターネット上のウェブサイト閲覧時に同サーバー上のブラウザを経由して行うことで、外部への直接的なアクセスを遮断する方法。これによりウェブサイト閲覧時などに標的型攻撃を受けてマルウェアに感染しても、データはサーバー内に存在しないためファイルの流出を防ぐことができる。
今回提供されるソリューションは、標的型攻撃対策として有効なインターネット分離を、LinuxベースのDockerコンテナー技術を用いた仮想ブラウザ方式で行う。端末にはブラウザ画面を転送、表示し、インターネットへの直接アクセスを遮断することで、マルウェア侵入リスクを限りなくゼロにして高いセキュリティを実現する。
NECはSCVXを、事前の評価・検証に基づき最適に設計・サイジングしてサーバーに構築し、統合型ソリューション「NEC Solution Platforms」として提供する。これにより品質の確保と導入期間の短縮を実現し、また、ライセンス体系を同時接続数とすることで、低コストでの導入・運用が可能となる。
「Application Platform for SCVX」の価格は約1230万円(100同時接続構成、各種オプションと保守費用を除く標準価格)。今後3年間で200システム以上の販売を目指す。
※変更:NECの価格変更に伴い金額を変更しました。(2020年5月27日)