Microsoftは米国時間6月9日、月例セキュリティパッチをリリースした。
提供:ZDNet
今回のパッチでは129件の脆弱性が修正されており、その数は同社の月例パッチとして過去最大規模となっている。
幸いなことに、今回のパッチで対処される脆弱性のなかには、既に悪用されているもの(つまりゼロデイ脆弱性)は存在していない。
大企業や政府機関などに配備されている大量のコンピューターを管理しているシステム管理者は、今回のアップデートで問題が引き起こされないことを確認した上で、できる限り早急に配備するよう推奨されている。
今回のアップデートで対処される深刻な脆弱性は以下の通りだ。
- CVE-2020-1181:「Microsoft SharePoint」に存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1225、CVE-2020-1226:「Microsoft Excel」に存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1223:Android用「Word」に存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1248:GDI+に存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1281:Windows OLEに存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1299:LNKに存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1300:Windowsに存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1301:Windows SMBに存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
- CVE-2020-1213、CVE-2020-1214、CVE-2020-1215、CVE-2020-1216、CVE-2020-1230、CVE-2020-1260:VBScriptに存在する、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性
6月の月例パッチの詳細、Microsoft以外の主な企業が公開しているセキュリティアップデートの情報は以下の通りだ。
- Microsoftの公式ポータル「Security Update Guide」には、すべてのセキュリティ更新プログラムがフィルタリング可能な表にまとめられている。
- 米ZDNetもセキュリティアップデートについて1ページにまとめて掲載している。
- Adobe関連のセキュリティ更新情報は、公式サイトで詳しく説明されている。
- SAP関連のセキュリティ更新も公式サイトで公開される。
- VMware関連のセキュリティ更新も、公式サイトで詳しく説明される。
- Intel関連のセキュリティ更新も、公式サイトで詳しく説明される。
- 「Firefox」のセキュリティアップデートは先週、「Firefox v77」のリリースとともに公開されている。
- 2020年6月の「Android Security Bulletin」も公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。