「Microsoft 365」のオンラインコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams」の無料版でビデオ会議を作成できるようになったようだ。
OnMSFTがこの変更について報じた。Teamsの無料ユーザーは、有料版のユーザーが作成した会議に参加できるだけでなく、自分のアカウントからTeams会議を作成できるようになるという。
これは、「Zoom」に対抗しようとするMicrosoftの新たな取り組みである可能性が高い。新型コロナウイルスのパンデミックを受け、世界中の人々が在宅勤務を余儀なくされる中、Zoomはビデオ通話、ビデオ会議市場で最大の勝者となっている。
Microsoft 365のサポートノートでは、「Teamsの無料版で会議は、2020年6月2日よりロールアウトされている」と説明されている。
Zoomは先週、アナリストの予想を上回る第1四半期決算を発表し、「無料参加者がこれまでにないほど増えている」としていた。いずれ有料ユーザーに転換する好機だと同社は捉えているようだ。
Zoomのユーザー数は過去3カ月で劇的に増加した。Zoomによると、4月には1日あたりの会議参加者数は3億人を突破し、2019年12月の1000万人、3月の2億人から大幅に増加したという。
Microsoft Teamsは2017年にリリースされたが、2020年4月のデイリーアクティブユーザー数は7500万人で、2020年3月の4400万人から増加した。
Zoomは最大49人のビデオ通話参加者を画面に同時に表示できるが、Microsoft Teamsでは現在のところ、9人までしか表示できない。Microsoftは、9人では「十分でない」ことを認めている。ロックダウン期間中に、オンライン授業をホストする上で3✕3の9人表示では十分でないと考えているユーザーもいるようだ。
Microsoftは、一度に表示可能なユーザー数の上限をZoomと同じ49人まで増やす計画だと報じられているが、その機能を提供する時期は明かしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。