Microsoftは米国時間5月29日、コラボレーションツール「Microsoft Teams」の複数の新機能を発表した。「Skype for Consumer」との相互運用性や、新しいチャットウィンドウを容易にポップアウトする新機能を追加する。
Skypeのユーザー数は、新型コロナウイルス感染拡大の中、「Zoom」ほど増加していないかもしれない。しかしMicrosoftは3月、過去半年間のアクティブユーザー数が2億人だったことを明らかにしている。
Microsoftは、Skype for ConsumerとTeamsの相互運用をネイティブアプリとブラウザーで可能にするのは、Teamsに移行した企業を支援するためだとしている。
「TeamsとSkypeの相互運用性により、Skype for Consumerを利用しているさらに多くのパートナー、顧客、サプライヤーが協業できるようになる」と、同社はブログで説明した。
「どちらのプラットフォームでも、電子メール検索でユーザーを見つけ、チャットのほか、音声通話やビデオ通話ができる。対応しているクライアントは、デスクトップ、ウェブ、モバイル(iOS/Android)だ。管理者はこの機能へのユーザーアクセスを『Teams Admin Center』で管理できる」(同社)
同社はこの機能を2020年第1四半期までに提供することを目指していた。この計画は、「Skype for Business Online」のサービスを、2021年7月31日に終了するという発表と共に明らかにされていた。
同社はまた、Teams Admin Centerで「Skype for Business Upgrade」プランを提供し、法人ユーザーによる「Skype for Business」からMicrosoft Teamsへの移行を後押しする。
さらに、2万人以上のMicrosoft Teamsユーザーから要望が寄せられていた、チャットウィンドウのポップアウト機能をリリースした。これにより、個別のタブに頼るだけでなく、チャット相手ごとにポップアウトウィンドウを開けるようになる。
静的なタブとは異なり、ユーザーは1対1のチャットやグループチャットごとに、別のウィンドウを開き、サイズを変更して、デスクトップ上に自由に移動させることができる。複数のチャットをポップアウト表示できるが、同じチャットを2回表示することはできない。
新しいウィンドウを表示させる方法はいくつかある。一番簡単なのは、チャット相手の名前をダブルクリックするやり方だ。もしくは、左側にある「チャット」からチャットリストを表示させ、チャットの名前を見つけてから「その他のオプション」「チャットのポップアウト」の順に選択してもよい。
また、チャットの1つにマウスポインターを合わせると、「ポップアウト」が表示されるほか、上部のコマンドボックスに「/pop」を入力する方法もある。
このポップアウト機能の提供は、Microsoftが5月にグループチャットの参加人数を100人から250人に引き上げたことに続くものだ。
Microsoftは今後数週間の間に、Microsoft Teamsで会議への参加方法も強化する。具体的には、会議に参加する際に、Windowsアプリをダウンロードして参加、開いているブラウザを使用して参加、Teamsアプリを使用して参加のいずれかを、ユーザーがクリックして選択できるようにする。
また、ソーシャルディスタンスを強いられて、オンライン授業を開催している教師のために、参加者レポートのダウンロード機能を提供する。これにより、誰が参加して、いつ退室したかなど、詳細を把握できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。