IBMは米国時間1月7日、分社化するマネージドインフラサービス部門の最高経営責任者(CEO)に、Martin Schroeter氏を任命した。
Schroeter氏は1月15日付けで、「NewCo」としてスピンオフされるマネージドインフラサービス部門のCEOに就く。この新しい株式公開企業は、クライアント向けのデータセンターとクラウドインフラの管理に注力する。
Schroeter氏は、2020年6月にIBMを退社する前に、同社のグローバルマーケット部門のシニアバイスプレジデントを務めたほか、2014〜2017年にかけて最高財務責任者(CFO)を務めていた。それ以前にはIBM Global Financingのゼネラルマネージャーとして370億ドル以上の資産基盤を管理した実績を持つ。
同氏はIBMに戻り、スピンオフ企業の発展に尽力し、同社がクラウド事業に専念できるようにする。
米ZDNetが報じたように、IBMは2020年10月に分社化を明らかにした。NewCoの新設により、運営モデルを効率化し、シェアードサービスを統合して簡素化することで、クラウドのほか、人工知能(AI)やハイブリッドサービスなどの新市場に注力できるようになると述べていた。
IBMのCEO、Arvind Krishna氏は、「Schroeter氏は、マネージドインフラサービスのグローバルリーダーとして、NewCoの膨大な可能性を実現できる戦略的ビジョンとビジネス判断力を持っている。彼は人々を鼓舞する結果重視の幹部であり、スピンオフのプロセスとその後のNewCoを率いる上で最適なCEOだ」とコメントした。
スピンオフは2021年末までに実施される見通しだ。
またIBMは1月5日に、同社の副会長、そしてエグゼクティブリーダーシップチームのメンバーとして、Gary Cohn氏を任命したことを発表した。Donald Trump米大統領の下で国家経済会議(NEC)委員長を務めた経験があり、Krishna氏とともに、さまざまなビジネスイニシアチブに取り組むことになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。