IBMは米国時間1月30日、最高経営責任者(CEO)のGinni Rometty氏が4月に退任すると発表した。新CEOには、Red Hat買収時のプリンシパルアーキテクトArvind Krishna氏が就任する。
Rometty氏は、2020年中は会長職にとどまる。Red HatのCEOであるJim Whitehurst氏はIBMのプレジデントとなる。
Krishna氏は現在、IBMのクラウドおよびコグニティブソフトウェア部門のシニアバイスプレジデントを務めている。Rometty氏は2012年にIBMのCEOに就任した。
Rometty氏は、「ArvindはIBMの次の時代に適任のCEOだ」とし、「彼は、人工知能(AI)、クラウド、量子コンピューティング、ブロックチェーンなどの主要なテクノロジーの開発で重要な役割を果たしてきた素晴らしい技術者だ。明日の事業を構築しながら今日勝つことができる、経営上最高のリーダーでもある。IBMのクラウドおよびコグニティブソフトウェア事業を成長させるとともに、IBM史上最大の買収を率いた。IBMと顧客をクラウドとコグニティブの時代に導く上で、非常に適切な人材だ」と述べた。
Rometty氏は、IBMに明暗さまざまなものを残した。在任中に株価が約25%下落したが、同社の注力分野をクラウドやコグニティブコンピューティングとし、IBMのポートフォリオを再構成した功績がある。Red Hatの買収でもIBMを率いた。IBMが先週発表した第4四半期決算で、Red Hatを含むクラウドおよびコグニティブソフトウェア部門の売上高は前年同期比8.7%増の72億ドルとなっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。