伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、伊藤忠商事の北米現地法人ITOCHU Internationalへ次世代ERP(統合基幹業務システム)「SAP S/4HANA Cloud」を提供した。
CTCは、ITOCHU Internationalの現行システムを調査して、SAP S/4HANA Cloudの導入におけるアドオン開発の削減やインターフェース(画面)の統合などを、オフショア開発も利用して実施。さらに、BACKOFFICE ASSOCIATES JAPANのSAP S/4HANA移行ソリューション「SAP Advanced Data Migration by Syniti, Cloud Edition」を利用し、旧システムからの効率的なデータ移行も実現したという。
今回のプロジェクトは伊藤忠商事と同社の海外IT事業会社CISD、CTCの3社共同で進めた。ITOCHU Internationalを含めた海外現地法人では多種多様な事業があり、柔軟な変更を可能にするため、現行の業務をSAP S/4HANA Cloudの標準機能に合わせていくアプローチを採用した。
SAP S/4HANA Cloudは、SAP社が提供するSaaS(Software as a Service)型のクラウドERPサービスで、多言語対応や各国の会計基準にも対応しており、海外での導入がスムーズに行える。SaaS型のためユーザーは資産を持たずに利用でき、ERPシステムのアップデートまで行われる点も大きな特徴だとしている。