Google Cloudと米大手食品会社のGeneral Millsは米国時間10月12日、年次カンファレンス「Google Cloud Next '21」でパートナーシップを強化すると発表した。General Millsは、Google Cloudのアナリティクスやクラウドサービス、人工知能(AI)を活用し、顧客エクスペリエンスの向上を図っていくという。またGeneral Millsは「Google Cloud」を推奨クラウドプラットフォームとする。
今回の提携強化は、Google Cloudがいかに業界別の分野をターゲットとし、同社のアナリティクスや機械学習(ML)、AIの高い能力を武器に切込みをかけているかを示しているようだ。General MillsはSAPのワークロードや、顧客アプリケーションのワークロード、「Windows」ライセンス、OracleのベアメタルサーバーをGoogle Cloudに移行する計画とみられる。
同日発表されたGoogle Cloudの顧客に関するニュースの中で、General Millsとのパートナーシップは最大規模となる。ほかにも以下の提携が発表された。
- Wendy'sはGoogle Cloudのデータツールを活用して、デジタル変革に向けた取り組みを加速するとともに、スマートなレストランのエクスペリエンスを実現する。
- Siemens Energyは、Google Cloudでビジネスインフラ、システム、データをデジタルに変革する。
- 物流大手のDeutsche Post DHL Group(DPDHL Group)は、Google Cloudを利用した先進的な配送追跡ツールなどを実現する。
- 英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、現場チームの業務で連携を強化するため、「Google Workspace」を活用している。
Google Cloudは最高経営責任者(CEO)Thomas Kurian氏の指揮の下、セールス人員を拡充するとともに、OracleやSAPのベテラン社員を複数起用し、業界の専門知識を強化してきた。またGoogle Cloudは、金融サービスや小売、コンシューマー向け製品といった業界をターゲットとし、SAPをはじめとする企業とのパートナーシップを確立している。
General Millsとの連携で、Google CloudはGeneral Mills内外の情報源からのデータをつなぎ、General Millsがパーソナライズした製品の開発や、サプライチェーンの強化、サービスの向上を実現できるようにする。General Millsは自社のワークロードを徐々にGoogle Cloudに移行していく計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。