Google Cloudは、サプライチェーンや物流、輸送、金融サービス、ヘルスケアなどの業界にフォーカスする中、幹部社員を新たに雇用している。
新たに以下の通り、幹部社員が起用されている。
- Hans Thalbauer氏は8月に、マネージングディレクターとしてGoogle Cloudに加わっており、グローバルサプライチェーン、物流、輸送ソリューション担当している。Thalbauer氏はSAPに長年勤務していた。Google Cloudのインダストリーソリューション担当グローバルリーダーLori Mitchell-Keller氏の直属となるようだ。Mitchell-Keller氏は5月にGoogle Cloudに加わった。
- Paula Natoli氏は7月、サプライチェーン、物流、輸送インダストリーソリューション担当ディレクターとしてGoogle Cloudに入社した。Thalbauer氏の直属とみられる。
- Derek White氏は9月より、グローバル金融サービスを率いている。Mitchell-Keller氏の直属とみられる。
- SAPの幹部だったJoe Miles氏は9月、Google Cloudのヘルスケアおよびライフサイエンス担当マネージングディレクターとなった。Mitchell-Keller氏の直属となるようだ。
Google Cloudは、マルチクラウドアーキテクチャーを展開しているさまざまな業界で、機械学習や人工知能(AI)、アナリティクスのノウハウを活用する計画だ。例えば、Google Cloudは、Amazon Web Services(AWS)と競合する小売業界で一定のシェアを確保しようとしている。金融サービス業界はGoogle Cloudの機械学習ツールの利便性を認識している。同社は6月にCiti FinTechの幹部だったYolande Piazza氏を金融サービス担当バイスプレジデントに起用した。
メディアもGoogle Cloudの重点分野だ。同社は5月、George Nazi氏を通信、メディア、およびエンターテインメントの業界ソリューション担当グローバルバイスプレジデントに起用している。
新たな雇用は、2019年以降追加されてきたエンタープライズソフトウェア分野の専門的な人材の採用の第2波と考えられそうだ。Google Cloudの最高経営責任者(CEO)Thomas Kurian氏は、エンタープライズソフトウェア分野で豊富な実績を持つ幹部社員で周りを固めてきた。
2019年には、SAPの元ベテラン幹部Robert Enslin氏が、グローバルカスタマーオペレーション担当プレジデントとしてGoogle Cloudに加わった。その後、元OracleのHamidou Dia氏がGoogle Cloudのソリューションエンジニアリング担当バイスプレジデントに起用された。Dia氏はOracleでセールスやコンサルティング、エンタープライズアーキテクチャー、カスタマーサクセスなどの幹部を歴任してきた。また、元MicrosoftのJohn Jester氏もGoogle Cloudに加わり、カスタマーエクスペリエンス担当バイスプレジデントとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。