Googleの親会社Alphabetは米国時間10月27日、予想を上回る2021年第3四半期決算を発表した。総売上高は前年同期比で41%増加した。Google Cloudの売上高は50億ドルに迫る数字となった。
最高財務責任者(CFO)のRuth Porat氏は電話会議で、「第3四半期の増収は、広告主の支出が引き続き広範囲にわたって好調だったこと、消費者のオンライン活動の活発化、そしてGoogle Cloudが強く寄与していることを反映している」と述べた。
Alphabetの純利益は189億4000万ドル、希薄化後の1株あたり利益は27.99ドルだった。総売上高は651億ドルに達した。
アナリストは売上高を634億5000万ドル、1株あたり利益を23.47ドルと予想していた。
AlphabetとGoogleの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は、「5年前、私は人工知能(AI)ファーストの企業になるという当社のビジョンを描いた」とし、「この四半期の結果は、その当社の投資によって、われわれがいかに人々やパートナーに一層役立つ製品を開発できるようになっているかを示している。『検索』の継続的な改善、新しい『Pixel 6』はその好例だ。そして、デジタルトランスフォーメーションとハイブリッドワークへのシフトが続く中、当社のクラウドサービスは、組織がコラボレーションを進め、安全を維持できるよう支えている」とコメントした。
第3四半期の売上高の大半を占めたのはGoogleのサービスで、売上高は598億8000万ドルだった。広告事業はGoogleにとって引き続き収益の柱となっており、売上高は531億3000万ドルとなった。前年同期は370億9500万ドルだった。
最高ビジネス責任者(CBO)のPhilipp Schindler氏は、第3四半期も広告事業の前年比成長に最も貢献したのは小売業だったと述べた。メディア、エンターテインメント、金融、旅行も大きく寄与した。
Google検索とその他の広告売り上げ(YouTube広告の売り上げを除く)は第3四半期、379億3000万ドルに増加した。YouTube広告は72億1000万ドルで、前年同期の50億4000万ドルから増加した。
Google Cloudの売上高は49億9000万ドルで、前年同期の34億4000万ドルから45%増加した。クラウド事業の営業損失は6億4400万ドルで、前年同期の12億ドルから減少した。
ムーンショットに取り組む「Other Bets」部門の売上高は1億8200万ドル、営業損失は12億8800万ドルだった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。