アリババの7~9月期決算、クラウド事業は好調--2022会計年度の増収率は鈍化の見通し

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-11-19 11:49

 阿里巴巴(アリババ)は現地時間11月18日、7~9月期(9月30日締め)の決算を発表した。中国における低調な需要を受け、年間成長率が鈍化する見通しだが、クラウド事業は勢いを維持しているとした。

Alibaba

 同社は、2022年会計年度の売上高が20~23%増となる見通しだとしている。近年と比べて低い数字だ。7~9月期の決算は明暗入り交じる内容となっている。毎年11月11日(独身の日)に開催している大規模なセールで売上が伸び悩んだことを考えると、利益の低さにそれほど驚きはない。

 さらに、中国政府はアリババや騰訊(テンセント)をはじめとする大手IT企業への締め付けを強めている。

 7~9月期の売上高は、前年同期比29%増の2006億元(約3兆6000億円)、クラウドコンピューティング関連の売上高は前年同期比33%増の200億元(約3600億円)だった。純利益は81%減の53億6700万元、非GAAPベースでは39%減の285億2000万元だった。

 最高経営責任者(CEO)Daniel Zhang氏は、同社は中国国内市場と国際化、クラウドコンピューティングに注力してきたと述べた。

 クラウドコンピューティングの増収は、主にインターネット、金融サービス、小売業界の顧客からの売上高が増加したことがけん引した。また同社は、10月に発表した同社独自のサーバー用プロセッサー「Yitian 710」のほか、第4世代「X-Dragonアーキテクチャー」、データベース、オープンソースの「Anolis OS」に関する取り組みにも言及した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]