阿里巴巴(アリババ)は現地時間11月18日、7~9月期(9月30日締め)の決算を発表した。中国における低調な需要を受け、年間成長率が鈍化する見通しだが、クラウド事業は勢いを維持しているとした。
同社は、2022年会計年度の売上高が20~23%増となる見通しだとしている。近年と比べて低い数字だ。7~9月期の決算は明暗入り交じる内容となっている。毎年11月11日(独身の日)に開催している大規模なセールで売上が伸び悩んだことを考えると、利益の低さにそれほど驚きはない。
さらに、中国政府はアリババや騰訊(テンセント)をはじめとする大手IT企業への締め付けを強めている。
7~9月期の売上高は、前年同期比29%増の2006億元(約3兆6000億円)、クラウドコンピューティング関連の売上高は前年同期比33%増の200億元(約3600億円)だった。純利益は81%減の53億6700万元、非GAAPベースでは39%減の285億2000万元だった。
最高経営責任者(CEO)Daniel Zhang氏は、同社は中国国内市場と国際化、クラウドコンピューティングに注力してきたと述べた。
クラウドコンピューティングの増収は、主にインターネット、金融サービス、小売業界の顧客からの売上高が増加したことがけん引した。また同社は、10月に発表した同社独自のサーバー用プロセッサー「Yitian 710」のほか、第4世代「X-Dragonアーキテクチャー」、データベース、オープンソースの「Anolis OS」に関する取り組みにも言及した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。