技術者の転職で社内の人事入れ替えが続く中、企業は重要な人材を保持し、ソフトウェアチームがスムーズに機能するように、真剣に考える必要に迫られている。
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Stack Overflowの調査から、開発者の90%が、職場における幸福度が重要だと考えていることが分かった。さらに、開発者の4分の3が積極的に新しい職を探しているか、新たな機会に前向きであり、雇用市場での競争が激化していることも考慮すると、雇用者はソフトウェアチームの幸福度を高める要因に注意を払うべきだろう。
重要なのは、給与がすべてではないものの、ある程度は役立つことだ。職場での幸福度を高めるものについて、350人の開発者に尋ねたところ、210人(60%)が給与を挙げた。これは過去数カ月間に、ソフトウェア専門家に対する需要により、技術者の給与が上昇していることを考えると驚くにはあたらない。Diceのレポートによると、2020年から2021年にかけて、米国の技術者の平均給与は17年前に調査が始まって以来の最高額になったという。
しかし開発者は、給与だけを重視しているわけではない。調査対象となった開発者で、仕事に対する不満の直接的な要因として、給与を挙げたのはわずか37%だった。開発者が、自身の仕事の価値を給与以外のものに見出しているのは明らかだ。
職場での幸福度に大きく貢献しているもう1つの要因はワークライフバランスで、開発者の58%が挙げた。また、仕事の柔軟性が、職場に対する満足感を高めると52%が考えていた。これは、フルタイムのオフィス勤務の再開を検討している企業にとって重要な要素となるだろう。
また開発者は、仕事で生産性を感じることを好んでいる。幸福度を高める要因として、52%が生産性を挙げた。Stack Overflowの技術アドボケイトのMatt Kiernander氏は、仕事で生産的だと感じることは、「われわれが思っているより、チームの幸福度ではるかに重要な要素となっている」とコメントしている。
実際、開発者が不満を感じる要因の中で、生産的ではないと感じること(45%)が最も多く、4位の給与(37%)さえ上回った。2位はワークライフバランスの欠如(40%)、3位は成長機会の欠如(39%)だった。