スマートフォンアプリ「乗換案内」などを提供するジョルダンは、Mobility as a Service(MaaS)の地域活性化プラットフォームに「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)を活用している。日本オラクルが発表した。
ジョルダンは「OCI Data Science」「Oracle Database Cloud」「Oracle Application Express」を含む「OCI」サービスの活用により、アジャイル開発基盤での迅速なユーザーインターフェース(UI)の設計・開発、安全な環境での容易な運用管理を実現し、ビジネスニーズの変化への迅速かつ柔軟な対応を可能にしているという。
同社は日本オラクルと協業し、1月15日から3月31日まで、東京都の「令和3年度西新宿エリアにおける5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス(5G等活用サービス)実証事業」における「都市と繋がる、人と街とのコミュニケーション活性化事業」を推進した。
その一環である「西新宿を賑わいのある街にするための開発・運用実証実験」では、位置情報を基に西新宿エリアにログインしたかのようなアプリからの入口体験を通して、エリア内でのイベント情報や飲食店情報の提供、ワンクリックでのルート検索や、拡張現実(AR)を活用した標識表示、センシングによる施設の混雑状況、オンラインでの注文・決済などを検証した。
実証期間中に提供した「乗換案内・西新宿モード」は、延べ2400人のユーザーに利用され、スマートシティーの実現に向けたUIとしての検証に貢献した。
ジョルダンは今後、西新宿での実証実験を経て、主力サービスである経路検索に、感情や個人の希望・趣味・趣向といった「コト軸」と位置情報をかけ合わせることで、人、場所、目的をつなぎ、さまざまな出会いや発見を生み出す地域活性化プラットフォームの提供を目指す。