SAPジャパンは、大手電子計測器メーカーのアンリツが、顧客体験(CX)ソリューション「SAP Commerce Cloud」を採用したと発表した。
アンリツは、通信機器用の電子計測器や、食品・医薬品の異物混入をチェックする品質保証システム、環境計測機器などを開発・製造・販売する企業で、グローバルにビジネスを展開している。
同社ではコロナ禍をきっかけに、顧客の利便性向上と業務効率化に向けて新しい販売体制を確立することを目指し、ECの導入に取り組んだ。具体的には、コアビジネスとなる電子計測器と品質保証の分野におけるアクセサリーや保守部品などを中心とした販売をECで行う。
Commerce Cloudは、主に高度な法人向けビジネス(B2B)、消費者向けビジネス(B2C)、およびB2B2Cのユースケースを持つ大企業向けに構築されているコマースソリューション。固有のニーズを満たすようソリューションをカスタマイズし、複雑なカタログ、製品、設定を管理することで、高度にパーソナライズされた卓越したオムニチャネルエクスペリエンスを創出できるとしている。
Commerce Cloudの導入によりアンリツは、顧客が自身で保守部品を特定し、24時間発注などの利便性向上を図るとともに、受付から決済処理をデジタル化・自動化することで、社内の業務負荷を軽減することを目指している。