日本オラクルは9月1日、データベース管理ソフトの新版「Oracle Database 10g Release 2」について、9月7日のLinux x86向けを皮切りに順次提供開始すると発表した。
新版は新しいソート技術を採用したことで、ソート処理自体の性能を改善すると同時に、ソート作業の事前ロードにかかる負荷も削減する。予備サイトへの自動フェイルオーバー機能も搭載するなど、高可用性機能も強化した。
アプリケーションに変更を加えることなく透過的に暗号化する新機能「Transparent Data Encryption」により、格納データやバックアップファイルの暗号化をシームレスに実現できる。また、Wallet機能でユーザー名とパスワードを保護するので、より安全性の高いシステム構築が可能となる。
自己診断機能の性能および機能強化と、プロビジョニング機能やソフト管理の強化も図り、運用管理コストの削減を実現する。データマイニング機能「Oracle Data Mining」や多次元データ分析(OLAP)機能「Oracle OLAP」により、ビジネスインテリジェンス機能も強化する。さらに、XMLベースの問い合わせ言語「XML Query」に標準対応し、高速かつ効率的なXMLデータアクセスが行える。
出荷時期と稼動環境は以下のとおり。
- 2005年9月7日:Linux x86
- 2005年10月18日:Solaris(SPARC)、HP-UX PA-RISC(64ビット)、AIX5L Based Systems
- 2005年11月1日:Microsoft Windows(32ビット)
- 2005年12月6日:Linux(x86-64、Itanium、IBM Power)
- 2005年12月下旬:Microsoft Windows(64ビット)
- 2006年1月:HP-UX(Itanium)、Microsoft Windows(Itanium)
- 2006年第1四半期:Solaris(x86-64、x86)
- 2006年上半期:Linux(IBM zSeries)、Apple Mac OS X、HP Tru64 UNIX、HP OpenVMS(Alpha、Itanium)
エディション別の税込み価格は以下のとおり。
Oracle Database Enterprise Edition
Named User Plus(1プロセッサ当たり最少25ユーザー)ライセンス:10万5000円
Processorライセンス:525万円Oracle Database Standard Edition
Named User Plus(最少5ユーザー)ライセンス:3万9375円
Processorライセンス:196万8750円Oracle Standard Edition One
Named User Plus(最少5ユーザー)ライセンス:1万9530円
Processorライセンス:65万5620円