日本BEAシステムズは、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に対応したアプリケーション構築のためのノウハウを体系化した新しいパッケージ製品「SOA/ESBベストプラクティス」を、2006年4月10日に発表する計画だ。提供の開始は4月11日。価格は原則として1社あたり1セット限定で498万円より、2年目以降のプロダクションサポートは117万6000円となる。
SOA/ESBベストプラクティスは、BEAの米国本社が開発したSOA開発方法論である「SOA 6 Domain Model」をベースに、日本BEAが手がけた国内13社のSOA構築で実践してきたノウハウやSOA構築に使用したESB(エンタープライズ・サービス・バス)製品である「BEA AquaLogic Service Bus」、サポート、トレーニングなどで構成されている。
同パッケージ製品を使用することで、SOAのリファレンスアーキテクチャから、サービス分析/設計、そしてサービス構築および連携までのノウハウを効率的かつ短期間で習得することが可能。さらに日本BEAが提供するコンサルティングサービスや製品群と組み合わせることで、SOA対応のアプリケーションを、低コスト、低リスクで実現できる。
日本BEAでは、3年前より2冊の書籍の出版をはじめ、開発コミュニティサイト「Dev2Dev」や約60社が参加するユーザーグループなどによる啓蒙活動など、SOAに対するさまざまな取り組みを推進してきた。また、2005年には「BEA AquaLogic」製品群をリリースすることで、SOAの啓蒙フェーズから実践フェーズへと、その取り組みを進化させている。

日本BEAの代表取締役社長、アリイ・ヒロシ氏は、「ユーザー企業では、サイロ化、複雑化した既存システムを、いかに効率化していくかということが最大の課題となっている。このとき、テクノロジとビジネスをいかに融合できるかがポイントとなるが、スモールサイズのSOA実践が有効になる。小さく始めることで、迅速かつ柔軟に変化に対応することができ、コストメリットも得ることができる」と話す。
景気は踊り場を脱却し、回復基調にあるとはいうものの、コストを削減しながら効率化を推進することはシステム担当者にとって最大の目標となっている。また、システム構築案件はあるものの、人材不足、コスト不足という課題も抱えている。このような課題を克服することを目的とするのがSOA/ESBベストプラクティスだ。
「SOA/ESBベストプラクティスには、BEAの開発メソッドが最大限生かされている。これにより、たとえば6カ月かかる開発を3カ月にすることも可能だ。ユーザー企業とBEAにおいてウィン・ウィンの関係を構築できる。他社も同様のソリューションを提供しているが、言葉だけのものが多い。しかしBEAは、製品も、実績もあり、アセスメントも提供できる」(アリイ氏)
SOA/ESBベストプラクティスで提供される「SOA/ESBベストプラクティスセット(BPセット)」では、SOA実現のための方法論を紹介するルールブックとも言える「SOAリファレンスアーキテクチャ」やSOAのコンセプトとテクノロジの間のギャップを埋める「サービス分析・設計ガイド」、Java EEによる新規アプリケーション構築/連携ノウハウを提携する「サービス構築ガイド」「サービス連携ガイド」などのドキュメントが提供される。
そのほか「BEA AquaLogic Service Bus 2.1」の1ライセンス、プロダクションサポート、トレーニング、1日実践指導、5日分のコンサルティングなどが利用可能。ユーザー企業は、SOAやESBの計画、検証、研究、評価が可能なほか、プロジェクトにおけるPoC(プルーフ・オブ・コンセプト)やブループリント策定をSOAに基づいて実施できるなど、全社的なSOA標準手法を確立できる。
また、コンサルティングファームやSI企業では、自社のSOA方法論を確立し、システム提案にSOAを適用できるようになることはもちろん、SOA分野における人材育成など、SOAビジネスをより一層加速することが可能になる。
アリイ氏は、「BEAは、SOA実現のためのステップを着実に上っている。SOA/ESBベストプラクティスの提供により、また一段ステップアップした。今後も、SOA市場を拡大していくための取り組みを推進していきたい」と話している。
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