カリフォルニア州メンロパーク発--2年が経過し、さらにあと4年。
Sun Microsystemsは2年前、x86サーバの推進計画を本格的に始動させた。しかし完全なx86ハードウェアメーカーへの転換が完了するにはあと数年かかるだろう、とx86サーバを構築する同社のネットワークシステムグループ担当エグゼクティブバイスプレジデントJohn Fowler氏が述べた。
「当社は現在、6年計画の2年目にいると思っている」と米国時間4月14日にFowler氏はインタビューに応えて述べた。同計画にとって大変な時期は2年前にさかのぼる。その当時、Jonathan Schwartz氏が最高執行責任者(COO)を引き継ぎ、そして一旦は先送りしたx86サーバ計画をSunの独立した事業部門として開設したのだった。
Sunはそれまで同社のSparcプロセッサ搭載マシンのみを販売していたが、2002年にIntelベースの汎用サーバの投入を望む市場のプレッシャーに応えたのだった。2005年、SunはAdvanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」を搭載した同社独自の設計による「Galaxy」シリーズのデュアルプロセッササーバである「X4100」および「X4200」を発表した。Sunは6月末までに8プロセッサ搭載のGalaxyそしてブレードサーバもリリースする計画だが、x86プロセッサ搭載サーバ市場をリードしているHewlett-Packard(HP)、Dell、IBMに追いつくにはまだ当分かかりそうだ。
ソフトウェアの場合、x86の採用はまた別の話しだ、とFowler氏は言う。「私は、社内の転換は完了していると考える。ソフトウェアチームも同じ立場にある」(Fowler氏)。残りのコンピュータ業界は必然的に遅れをとっているが、Solaris x86サポートを徐々に拡大することで追いついてくる、と同氏は付け加えた。
SunはIntelに門戸を開いたが、同社の現在の設計はAMDのOpteronのみを採用しており、今後Sunの変革を行なうために大胆な改善がなされるだろう、とFowler氏は述べた。
「それは、優れたものになる必要がある。つまり顧客が明確に理解でき、そして販売員が説明できる何かでなければならない。5%(のパフォーマンス向上)では特に説明が容易になるとは思わない」(Fowler氏)
Fowler氏によると、Intelは電力消費および現在の「馬鹿げたジェット機レベル」の設計から生じる無駄な熱を軽減する同社の次期サーバプロセッサ「Woodcrest」に対して、順当なステップを踏んできたという。「NetBurstパイプラインを捨てたことは明らかに、Intelにとって正しい動きだった」と同氏は述べ、AMDをさらに突き上げるための競争面におけるプレッシャーを期待すると付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ