サン・マイクロシステムズは8月25日、7月から始まった新年度の事業戦略概要を発表した。その中で、AMDと共同開発している次世代x86系チップ(コードネームはGalaxy)を9月にも発表することを明らかにした。
サン・マイクロシステムズは2006年中に新しいSPARC系チップ(コードネームはNiagara)を搭載したサーバを出荷する予定だが、当面はx86系サーバとSPARC系サーバの両方を並存させていくとしている。ダン・ミラー社長はGalaxyとNiagaraの違いに触れ「Galaxyはシングルスレッドで処理するものであり、単純な計算に強い。
事業戦略では、業界ごとに、エンドユーザー向け営業とシステム・インテグレータなどの代理店向け営業が共同で提供していくとした。注力する業界は、通信・メディア、官公庁、製造業、金融、教育、小売業の6つ。また商材として、64ビット・サーバ、レガシー・マイグレーション、シンクライアント「Sun Ray」、外部記憶装置(ストレージ)、グリッド・コンピューティング、「Sun Java」関連ソフトウェア、基本ソフト(OS)のSolaris 10に注力していく。
![]() ロバート・B・マクリッチ・エグゼクティブ・バイスプレジデン |
米Sun Microsystemsのロバート・B・マクリッチ(Robert B. MacRitchie)エグゼクティブ・バイスプレジデントは、これまでに組織変更を行ったことを説明した。従来は北米、アジアなど地域別に統括していたが、現在は地域ごとへ権限を委譲して、それぞれの地域の需要に合った戦略を進めているという。日本の業績についてミラー社長は「売上高は最盛期の50%になっている。だが最悪の状況はすでに脱した。これからは成長していくだけだ」と説明した。