サンフランシスコ発--Sun Microsystemsは今週、Javaのリアルタイム版をリリースした。これは、優先度の高いイベントに対応できなければならない機器向けに設計されたソフトウェアだ。
同社の「Java Real-Time System」は、Java Standard Edition(Java SE)向けに書かれたプログラムをすべて動かすことができるほか、重要なイベントが発生した時には、ソフトウェアがある一定の時間内に対応することを保証する拡張機能も持つ。このリアルタイム機能は、非常用の停止ボタンを持つ工場のロボットなどに不可欠な要素だ。
Sunは「Project Mackinaw」(開発コード名)というこのソフトウェアを1年前の「JavaOne」カンファレンスでデモしており、当地で開催された今年のJavaOneでこの発表を行った。
Java Real-Time Systemは、当初論議を呼んだJava Community Process(JCP)から生まれた最初の成果の1つだ。SunはJCPで他の企業とJavaの将来の開発計画に対する議論を行っている。Hewlett-Packard、Microsoftなどの企業は1999年に、SunがJavaに関して規定したルールに不満を抱き、「J Consortium」という団体を結成してリアルタイムJavaの標準策定に関する独自の取り組みを開始したという経緯がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ