サン、Galaxyサーバを発売へ--x86サーバ市場で起死回生狙う

Stephen Shankland (CNET News.com) 2005年09月12日 22時15分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Sun Microsystemsは米国時間12日、Galaxyサーバファミリーの最初のモデルを発売する。同社は現在、会社の評判と財務状況の改善に取り組んでおり、今回の新製品発売はその取り組みの重要な要素の1つとなる。

 予想された通り、SunはAdvanced Micro Devices (AMD)のOpteronプロセッサを搭載したローエンドサーバ、「Sun Fire X4100/X4200」をリリースする。この2種は、同社の共同創業者であるAndy Bechtolsheimが設計を担当した製品。Galaxyサーバシリーズにはシングルプロセッサ機のX2100もあり、こちらは社外で設計され、価格は745ドル〜となる。

 調査会社Illuminataのアナリスト、Gordon Haffは、「x86チップ搭載サーバ市場での競争で抜きん出るのはおそらく不可能だろう。同市場では、顧客を引き付けられるほど他社との差別化を図れるチャンスはほとんどない」とした上で、「とはいうものの、(Sunの新製品は、管理機能、価格、性能のいずれの点でも優れており)素晴らしいサーバだ」と語った。

 Sunは、サーバ市場におけるイメージの回復と新たなトレンドに追い越された企業という評判の払拭に努めており、Galaxyシステムの発売はその最初の取り組みといえる。同社でOpteronサーバを担当するNetwork Systems Groupのエグゼクティブバイスプレジデント、John Fowlerは、「Sun(の製品)はプロプライエタリではなく、高価でもなく、動作速度も遅くないということを、世間の人々に理解してもらう必要がある」と述べ、さらに「われわれは、他のOpteronサーバにも劣らない、世界最速のサーバを開発する」と付け加えた。

 今後、プロセッサを8基搭載したモデルやブレードサーバなど、Galaxyサーバの新モデルが続々と登場するが、これについてSunは詳細の発表を控えている。さらに、Fowlerによると、同社はニューヨークで開催されるGalaxy披露イベントで、他のシステムも発表するという。

 Sunは長年、独自に開発したUnix系OS「Solaris」と、同じく自社開発したUltraSparcプロセッサを搭載したサーバの開発を優先し、x86系サーバを避けて来ていた。しかし、サーバ市場ではWindowsやLinuxを搭載したx86サーバが主な成長分野となっていることから、Sunは失われた時間を取り戻そうと躍起になっている。

 この点に関して、Sunは着実に進歩を遂げてきている。Gartnerによると、x86市場における同社のシェアは第6位に上昇し、2005年第2四半期における売上高は1億900万ドルに達したという。しかし、IBMの10億ドル、Dellの13億ドル、そして、シェア第1位であるHewlett-Packard(HP)の20億ドルとは依然大きな開きがある。Sunの目標は、2006年末までに第4位なることで、そのためには、NECとFujitsu-Siemensを追い抜く必要があるとBechtolsheimは述べる。

 x86シリーズにかかる期待は高い。Sunはここ何年も、売上高の伸びと安定した利益性を得ることに苦戦してきている。さらに、同社のSparcサーバビジネスは頼りにならないという考えが一般的だ。「われわれが実施した最近の調査では、SunがUnixサーバ市場で健闘していることがわかった。しかし、Unix市場の売上げが大幅に上向くことはあり得ないと、われわれは考えている。その結果、Sunには、売上げを大きく増加させるためにも、x86サーバのシェアを伸ばす必要がある」とSanford C. BernsteinのアナリストToni Sacconaghiは米国時間8日、報告書の中で述べた。

 Merrill LynchのアナリストRichard Farmerは、GalaxyがSunのビジネスを上向かせると予想している。

 「SunがGalaxyで得られるシェアは、おそらく長続きはしないが、ある程度のものにはなるだろう」とFarmerは同9日の報告書で予測している。Farmerは、2006年6月30日に終了する2006会計年度中にSunがGalaxyで得られる売上げの増加分は、わずかに1億5000万ドルを上回る程度だが、2007年度中では3億5000万ドル以上になると予測している。

 Sunは現在、Solarisのx86バージョンを売り込もうとしている。このプロジェクトは、2002年に終焉を迎えようとしていたが、今では、Linux同様のオープンソースプロジェクトとして復活している。しかし、Farmerを含むアナリストは、Linuxより一般的になることはないと予想している。

 Galaxyの開発に遅れが見られているにもかかわらず、Sunはx86分野での機会を狙っている。「われわれは、Galaxyを業界で最高速、最低消費電力、そして高信頼性を持つx86サーバとして売り込んでいく」とFowlerは述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化