沖電気工業は2月21日、京浜急行電鉄に同社の遠隔映像モニタリングシステム「VisualCast-SS」をベースとした本社社屋モニタリングシステムを納入したことを発表した。2006年1月より稼動を開始している。
京浜急行電鉄では、本社社屋のモニタリングシステムとしてセキュリティを強化しながらシステム運用コストを削減できるソリューションとして、沖電気のシステムを採用。IPによるデータ、音声、映像の伝送統合が可能で、既存設備を有効活用できる経済性を評価した。
今回、稼動を開始したシステムは、エンコーダ/デコーダ装置のVisualCast-SS VBOX-Sが中核となる。この装置で、伝送映像をMPEG-4フォーマットに符号化し、高画質で低遅延のモニタリング映像の伝送を可能にする。
また、映像だけでなく、各拠点の音声も伝送・録音し、すべての映像と音声を、24時間×1週間分サーバに蓄積する。蓄積した映像と音声については、複数のモニタ端末の4分割した画面で、任意の数拠点の映像を見ることができる。
さらに、IPネットワークを活用することで、従来のアナログ信号線の配線上の制約がなくなり、複数の場所で同一画面のモニタリング映像を視聴できる。
このシステムの導入により、社内の警備関係者のリアルタイムでの情報共有が実現した。また、システム導入に合わせてカメラによるモニタリング拠点を従来の2倍以上に増強し、録画機能をデジタル化。テープ管理や入れ替えなどに伴うコストも削減している。