NTTデータは10月1日付けでNTTデータシステムズのオラクル関連事業をNTTデータ先端技術に統合した。NTTデータシステムズのオラクル部隊は26人、売上規模はライセンス販売と保守サービスなどで約12億円。一方のNTTデータ先端技術は同54人で約2億円だ。
当初はNTTデータ先端技術のオラクル案件を、NTTデータシステムズのオラクル部隊が業務委託というかたちで引き受ける。NTTデータ先端技術はオラクル事業を1つの柱に成長させる意向。
NTTデータでは、グループ各社が保有するオラクル事業を集約させ、大規模案件から中小規模案件までに対応する体制を整えたい考え。そこで今回、最もシナジーを高められる部分として両社のオラクル関連事業を統合させた。ただし、NTTデータによれば、他社の事業をさらに統合していく計画は現在のところ予定していないという。
NTTデータシステムズはERPパッケージ「SCAW」を保有している。今年4月にはブランド名を「Biz∫SCAW」(ビズインテグラルスコー)に変更し、NTTデータ ビズインテグラルのIT基盤「Biz∫」との連携を強化させた。加えて、今年6月にはNTTデータグループ各社らと「Biz∫」の事業会社を設立しており、今後はBiz∫SCAWを柱に事業を展開していく。
NTTデータは今年5月に「サービス提供能力の強化」「グループ事業の拡大・強化」「環境志向経営の推進」の3つを柱とする中期経営方針を発表。その直後にはグループ各社を再編し、NTTデータ先端技術に3社が合流したほか、クニエの設立も発表している。