テンアートニは10月17日、最新のハードウェアでは動作保証されていないLinuxディストリビューションを、仮想化技術の利用で最新のハードウェアへ環境をそのまま移行するサービス「Virtual Linux SustainingSolution(Virtual LSS)」の提供を同日から開始すると発表した。
Virtual LSSでは、旧バージョンのLinuxディストリビューションを利用しているユーザーに、「仮想化技術適応診断サービス」「旧環境移行サービス」の2つのサービスを提供する。前者は事前診断で、後者が移行作業の提供となる。
仮想化技術適応診断サービスは、現在使用しているシステムが仮想化技術によってそのまま移行できるかどうかを診断するもので、診断リポートと稼働しているソフトのバックアップCDを提供する。価格は30万円。
旧環境移行サービスは、診断サービスによって移行が可能と判断した場合に、実際に移行を行うもの。使用しているアプリケーションの調整、再構築での対応も行う。価格は個別見積もりとなる。
Red Hat 6.2〜9やLinuxカーネル2.4.9以前など旧バージョンのLinuxディストリビューション上に構築されたシステムは、ハードウェア故障などで継続使用できなくなる問題を抱えている。
しかし、旧バージョンのLinuxディストリビューションは最新のハードウェアでは動作保証されておらず、ハードウェアのみ新しく交換することは困難とされる。またユーザー企業は、OSのLinuxのほかに、アプリケーションも新たに構築しなければならない。
テンアートニのVirtual LSSは、ユーザー企業のこうした問題を解決できるものとして用意されている。