CSK Win テクノロジ、サイオステクノロジー、センドメールは9月10日、センドメールの「Sendmail Advanced Message Server(SAMS)」で構築されたメールシステム向けの高可用性クラスタ化ソリューションとして「Sendmail Cluster Kit for Windows」を発表、同日から販売を開始したことを発表した。
今回CSK Win テクノロジは、センドメール、サイオスと協力して、サイオスのクラスタリングソフトウェア「LifeKeeper Protection Suite for Windows v6(LifeKeeper)」専用のSAMS連携ソフトウェア「SAMS ARK」を開発した。SAMS ARKを利用することで、スクリプトなどの開発をせず、低コストで容易にSAMSメールシステムのHA(High Availability)クラスタ化を実現できるとしている。このSAMS ARKを組み込んだ高可用性クラスタ化ソリューションがSendmail Cluster Kit for Windowsになる。
Sendmail Cluster Kit for Windowsは、SAN(Storage Area Network)などの共有ディスクを使わずに、2台のサーバに搭載した内蔵ディスクをネットワークミラー化する構成を採用することで、ハードウェアコストを削減できる。 SANやSCSIなどのさまざまな共有ディスクによる構成も可能となっている。
すでにSAMSメールシステムを利用している企業は、Sendmail Cluster Kit for Windowsのほかに、増設用サーバとSAMS HAライセンスを用意するだけで、スピーディーにHAクラスタ化が実現できる。
近年、ビジネスでのメールシステムの重要性が高まっており、メールシステムでもサーバの高信頼性・高可用性が不可欠となっている。これまで、WindowsベースのSAMSメールシステムをHAクラスタ化するには、導入費用が高額になるという課題があった。今回のSendmail Cluster Kit for Windowsは、こうした背景を受けたものだ。
Sendmail Cluster Kit for Windowsは252万円で、追加1ノードで126万円となっている。年間1億円の販売目標を立てている。