テンアートニは1月27日、同日開催された取締役会において、米国に本社を置くSteelEye Technologyの全株式を取得することについて基本合意したことを発表した。買収金額は1700万ドル(約19億7000万円)。最終合意に至った場合、SteelEye Technologyはテンアートニの子会社となる。
SteelEye Technologyは、情報システムの障害時に待機用システムへの自動切り替えを行うHA(ハイアベイラビリティ)クラスタソフトウェア「LifeKeeper」の開発、販売を行なっているソフトウェア開発会社。LifeKeeperは、Linuxで稼動するクラスタシステムとして世界でもトップクラスのシェアを持っている。
日本では、2000年よりテンアートニが大手システムインテグレーション会社などを通じてLifeKeeperを販売、保守サービスを提供。IDCJapanの「2005年国内HAクラスタリング/サーバーバーチャライゼーションソフトウェア市場」調査におけるライセンス売上では、国内第2位のシェアを獲得している。
テンアートニでは、SteelEye Technologyを子会社化することで、製品価値のより一層の向上と全世界での売上向上を目指す。また、SteelEye Technologyが保有する米国や欧州の販売網を通じ、製品やサービスの海外展開も行っていく計画だ。