これらの機能は、「他社では提供していない業界初の最高性能」(Oram氏)としているが、DCXバックボーンは、先に挙げたような要求にも応えようとしている。その一つが高い可用性である。同氏の説明によれば、その可用性は99.999%であるという。また、電力効率についても、1ギガビットあたり0.42ワットの電力消費をを記録しており、「他社製スイッチがギガビットあたり5ワットであることと比較すると、10倍以上の電力効率」(同氏)になっているという。
先に挙げたようなデータセンターの要求にDCXバックボーンがどのように応えようとしているのか。その一つの例として、Oram氏は、仮想化環境での接続環境(ファブリック)の最適化の事例を説明する。
北米のある大手金融機関では、仮想サーバが急増してきたことから帯域幅が不足してきている状況を懸念し、その解決策としてDCXバックボーンを導入している。DCXバックボーンは、ICL接続で最大896個の8GpbsのFCポートがあることで、同金融機関は、急増するサーバやストレージのポートを確保することに成功している。また、同機を導入したことで、同金融機関は、メインフレームの拡張計画にも対応できる帯域幅と拡張性を獲得することにも成功しているという。
Oram氏は、欧州の大手小売業での導入事例も説明している。同社では、SAN環境を拡張するにあたり、データセンター間を光ファイバの高密度波長分割多重方式(DWDM)での接続に切り替えている。その際にSANダイレクタをBrocade製の「McDATA 6140」からDCXバックボーンに統合させている。これは、DCXバックボーンが、McDATAシリーズをはじめとする既存のSAN環境との相互接続性を保証しているからだ。このケースでも、DCXバックボーンは将来のネットワーク拡張計画にも対応できる十分な帯域幅を提供できている。
ブロケードでは、複雑化・多様化するデータセンターの要求に対応して、データセンターを進化させる構想としてBrocade DCFアーキテクチャを発表している。「DCXバックボーンは、Brocade DCFアーキテクチャの中核となる」(Oram氏)ものだが、その性能の高さは、他社が手がけていないものであるだけに、DCXバックボーンの優位性がここしばらくは揺るがないものと言えるだろう。
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