スペースタグは2月14日、オープンソースのCRM(顧客関係管理)ソフト「SugarCRM」をサーバ構築作業なしに利用できるソフトウェアアプライアンス「SugarST」の無償提供を開始した。ソフトウェアアプライアンスとはアプリケーションを最適なシステムソフトウェアと結合して提供されるものを指すという。
SugarSTは、同社が開発したオープンソーススタック「STServer」とSugarCRMを統合し、短時間でCRMシステム稼働させられる製品。Windows版をウェブサイトから無償でダウンロードできる。
無償配布により、従来高価だったCRMを、容易に試用・導入することが可能になる。システムアップデートを含むサポートサービスは、ウェブサイトを通じてサブスクリプション(購読)形式で供給される予定だ。
Linux/BSD版や商用版SugarCRMへの対応については、スタック利用によりTCO負担を極小化できる形態で、直接もしくは販売パートナーを通じてSIベースで提供していく。OEM形式での提供も予定しているという。
今後同社は、すでに販売を開始しているグループウェア「LacoodaST」をはじめ、プロジェクト管理、CMS、ブログ、SNSなどオープンソースベースのウェブ業務ソフトを中心にソフトウェアアプライアンス形式での提供を行っていくとしている。