クラウドの明日を支える次世代のテクノロジー群
ネットワールドセッションの1つ目では、「クラウド基盤の明日を考える、次に狙うテクノロジーとは? ~ネットワールドが追う次世代テクノロジーとマーケット・トレンド~」と題して、営業本部 ストラテジック・プロダクツ営業部 部長代理 平松健太郎氏が講演を行った。
平松氏によれば、特に同社が注目しているSoftware-Defined Data Center(SDDC)において、それまで遅れが見えていたネットワークとストレージの分野で、2013年から2014年にかけてさまざまな技術・製品が登場してきたという。
ストレージに関しては、「Software-Defined Storage」に必要な機能を提供するソリューションとして、EMCの「ViPR」が注目されている。メジャーな他社製ストレージ製品にも対応するなど、進化し続けているという。
株式会社ネットワールド
営業本部 ストラテジック・プロダクツ営業部
部長代理 平松 健太郎氏
「東京オリンピックのころを境に、VMware VSANやEMC Scale IOに代表される"サーバSAN"が伸びるとの予測もあります。従来の中央集中型ストレージとは異なる考え方で、コストメリットや冗長性などを実現しています」(平松氏)
ネットワークの仮想化については、ヴイエムウェアの「NSX」に注目だ。NSXでは、セキュリティ機能も仮想化し、効率的な運用を実現する。パロアルトネットワークスやリバーベッドテクノロジーなど、エコパートナーが多く存在しているのが特長だ。
一方、シスコシステムズは、「Application Centric Infrastructure」というヴイエムウェアとは異なるアプローチでSDNに取り組んでいる。平松氏は、「いずれも正しいアプローチであり、どちらもサポートできるように注力する」とし、「こういった技術によってハイブリッドクラウドがより現実的なものになってきている」と述べた。
AmazonやFacebookに代表されるようなメガクラウドが採用する「ホワイトボックス」のサーバ・ネットワーク機器群のプライベートクラウドへの活用、また"時間と安全を買う"「コンバージドインフラストラクチャ」の更なる拡大を予測した。
平松氏が最後に掲げたテーマは、「Mobile Working」だ。今では、さまざまなツールを活用することで、PCよりも快適なVDI環境を提供できるようになった。シトリックスもヴイエムウェアも、さまざまな機能を一気通貫で提供できるようソリューションを用意しており、ネットワールドはどちらも正しいものとして、総合的にサポートできるように尽力していくとしている。
さらにネットワールドでは、BYODと逆の発想で、会社支給のスマートフォンを個人で利用してもよいとする「CorporateOwned, Personally Enabled(COPE)」という取り組みも開始している。平松氏は、このフィードバックも随時行っていきたいとまとめた。