注目のフラッシュ技術--知識とデータの量はギャグじゃない
ネットワールド3つ目のセッションは、「なるほど・ザ・ネットワールド ~なぜFlashを利用したシステムが急増しているのか? Flash大解剖の60分間~」である。
このセッションでは、営業本部 ストラテジック・プロダクツ営業部 課長 高田悟氏、SI技術本部 データセンターソリューショングループ 課長 武田光晴氏、SI技術本部 ストレージ基盤技術部 ストレージソリューション1グループ 課長代理 重原智幸氏の3名が登壇し、コントのような掛け合いでフラッシュ技術の細かな解説が行われた。
(右)SI技術本部 ストレージ基盤技術部 ストレージソリューション1グループ 課長代理 重原 智幸氏
(中)営業本部 ストラテジック・プロダクツ営業部 課長 高田悟氏
フラッシュには、ランダムアクセスが高速で信頼性が高い一方、大容量化が不得意なNOR型と、ランダムアクセスが苦手で信頼性は劣るが安価に大容量化できるNAND型のものがあり、ディスク装置としてよく利用されるSSDはNAND型であるという。本セッションでは、NOR型とNAND型の違いについて、細かな方式や技術が解説された。
サーバ等で多用されるSSDの性能を左右するのは、装置に搭載された「コントローラ」であるそうだ。SSDが高速にデータを読み書きできるのも、コントローラが多数のメモリを扱って並列分散処理を実現しているためである。
このコントローラが特徴的な製品で、非常に高速なI/Oを実現しているのが、Fusion-ioの「ioDrive」である。重原氏は「同社は自社製品を"SSDではない"と断言されているので、注意してください。SSDと呼ぶと怒られます」と笑いを誘った。
SSD市場には、非常に多くのプレイヤーが存在し、多種多様なストレージ製品を提供している。ネットワールドでは、多くの製品について、200以上の検証項目を準備し、ベンチマークを実施したという。本稿では結果を省略するが、こうしたさまざまなデータやノウハウを基に、最適なソリューションを提供していくとしている。