クリアスウィフト、メールセキュリティアプライアンス新版を販売へ

田中好伸(編集部)

2008-02-26 19:28

 クリアスウィフトは2月26日、メールセキュリティアプライアンスの新版となる「MIMEsweeper Email Appliance Ver.2.7.2」を3月11日から販売することを発表した。2007年7月から販売開始となった、暗号化フォーマット検出機能などを追加したVer.2.6を進化させたものになる。価格は100万円からとなっている。

 Email Appliance Ver.2.7.2では、この4月から適用年度が始まる金融商品取引法、いわゆる日本版SOX法や個人情報保護法対応などで、ウェブやメールを問わず、社内からの情報漏洩、社外からのウイルスやスパムといった攻撃などを統合管理する必然性に迫られている日本企業の要望に対応しているという。Email Applianceとウェブセキュリティアプライアンスである「MIMEsweeper Web Appliance」を共通のコンソールから一元管理可能なポリシー統合管理機能を強化している。

 また、個々のアプライアンスのポリシー構成をそのまま維持できる「ポリシー復元」機能を追加することで、統合管理プロセスをより円滑化し、柔軟性のある運用を実現していると説明している。

 今回は、Email ApplianceとWeb Applianceの統合脅威レポートの出力機能も強化。これによって、メールとウェブの異なるプロトコルを超えて、ウイルスやスパム、情報漏洩、ブロックされたファイルタイプなど、さまざまな脅威に関する複合レポートが可能になっている。

 Email Applianceは、迷惑メール(スパム)対策として、イメージスパム検出機能や「グレイリスティング」と呼ばれる機能を追加してきている。グレイリスティングとは、データベース(DB)に存在しない送信元(IPアドレスやドメイン名)からの接続を一旦拒否し、再送されてきたメールの受信を許可するというもの。許可したメールの送信元情報は、DBに記録される。通常のメールサーバであれば、送信先のメールサーバから受信を拒否された場合、再送信を実施するが、ボットネットなど不正な送信元の場合、メールを送信しないケースが多く、その差異を利用した機能になる。

 今回はスパム対策として、独自開発の「TRUSTmanagerレピュテーションサービス」の有効性を高めているという。アプライアンスとネットの間に中継サーバがあるケースなど、DMZ上にアプライアンスを配置していない環境でも、TRUSTmanagerの有効性を利用することができる。

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