日本オラクルは7月14日、化学品商社の長瀬産業が、販売データの収集と戦略的な分析を目的に「Oracle Exadata」を活用して、データウェアハウス(DWH)を刷新したと発表した。
長瀬産業は2009年5月、売上先や仕入先における商品売買実績を経営層から営業担当までで情報共有し、各層のニーズに合った情報の可視化と分析を迅速に行う目的で、Oracle Exadataの採用を決定。ナガセ情報開発が長瀬産業よりハードウェア、ソフトウェアおよびシステムインテグレーションサービスを受注して導入プロジェクトを支援し、2009年12月にDWHを刷新した。また刷新にあわせ、既存システムに数百あるバッチ処理をすべてOracle Exadataの新システムに移行した。
新システムは現在、同社の営業部門や管理部門および関連会社など約800人が活用しており、これにより営業活動や連結経営、化学品商社に求められる厳格なコンプライアンスへの対応をさらに強化できたという。また、今回のシステム移行により、従来7時間を必要としたバッチ処理の作業時間は約4分の1に短縮されたとしている。同社では、今後、マスタ統合管理によるデータの分析など、分析範囲を拡大する予定だという。