データ処理速度は10倍にも--日本オラクル、「Exadata Version 2」の国内販売開始

大河原克行 2009年11月11日 16時53分

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 日本オラクルは11月11日、「Exadata Database Machine Version 2」の国内提供を開始すると発表した。

 データウェアハウス(DWH)向けハードウェアとして提供された同「Version 1」の2倍の速度を実現するとともに、DWHおよびOLTP(オンライントランザクション処理)両用途に対応する製品として位置づけられる。これにより、企業の情報処理能力を飛躍的に向上させるという。

遠藤隆雄氏 日本オラクル代表執行役社長の遠藤隆雄氏

 日本オラクル代表執行役社長、最高経営責任者の遠藤隆雄氏は、「Version 1のときには、“10年に1度のテクノロジ”としたが、それを上回る速度を提供できるのが今回の製品。テクノロジの革新は、ビジネスのイノベーションにつながる。企業の成長、イノベーションに向けて活用してもらえるものとなる」と、今回の新製品を位置づけた。

 また、米Oracle Corporation、オラクル・データベースサーバ技術担当シニアバイスプレジデントのAndrew Mendelsohn氏は、「Version 2は、DWH向け、OLTP向けでの活用に留まらず、マルチユーザー、マルチデータベース、マルチアプリケーションでも、安定したパフォーマンスを発揮できることから、データベース統合にも最適化している。すべてのデータマネジメントに対して、驚異的なスピードを提供できる」と語った。

Andrew Mendelsohn 米Oracle Corporation、オラクル・データベースサーバ技術担当シニアバイスプレジデントのAndrew Mendelsohn氏

 同製品では、Sun MicrosystemsのFlashFire技術に基づいた「Exadata Smart Flash Cache」を採用。5テラバイト以上のフラッシュストレージを搭載し、アクセス頻度が高いデータのみをキャッシュして、IOPs(Input Output Per Second)を約2倍向上させることで、ランダムI/Oのボトルネックを解消している。1秒間に100万回以上となるランダムI/Oの高速化のほか、I/Oレスポンスタイムの高速化も実現している。

 また、ソフト面では「Oracle Database 11g R2」および「Oracle Exadata Storage Server Software Release11.2」を採用。不必要なディスクI/Oを排除し、データアクセスを高速化する「Exadataストレージインデックス」、ストレージ容量の削減とデータアクセスを10倍以上高速化する「Exadata Hybrid Columnar Compression」、ストレージ側でI/0の優先順位づけ行うことでパフォーマンスを確保する「I/Oリソースマネージャ」などを新たに搭載した。

 「ハード、ソフトにおいては、(Version 1と比べ)それぞれ5%から50%といった改善だが、ハードとソフトを組み合わせることで、5倍、10倍といった性能を発揮できる」(日本オラクル常務執行役員、システム事業統括本部長の三澤智光氏)

 また、三澤氏は、「企業はトランザクションデータの増大、活用データ量の爆発的拡大のなかにあり、様々な問題を抱えている。Exadataは、それらの問題のうち、共通基盤の構築、統合データの利用といったITの側面について、劇的なパフォーマンスの実現と、圧倒的なコスト削減という観点から解決できる」とした。

 Exadata Database Machine Version 2の製品構成としては、8台のDBサーバと14台のストレージサーバで構成される「フルラック」、4台のDBサーバと7台のストレージサーバで構成される「ハーフラック」、2台のDBと3台のストレージサーバで構成される「クォーターラック」、そしてテスト環境向けに1台のDBサーバと1台のストレージサーバで構成する「ベーシックシステム」が用意されている。

 また、InfiniBandケーブルを接続するだけで、データベースマシンを最大8ラックまで接続可能としたほか、ストレージサーバは数100台まで拡張可能となり、数ペタバイト級のデータベースを構築できるという。価格は3995万円から。

Exadata Database Machine Version 2 Exadata Database Machine Version 2

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