米Verizon Businessは8月17日、電通国際情報サービス(ISID)が、同社の連結会計パッケージソフトウェア「STRAVIS」をクラウド上で展開するためのプラットフォームとして、Verizonのクラウドベースソリューションを選択したことを発表した。
ISIDの自社開発による連結会計パッケージソフトウェアSTRAVISは、現在日本国内外で約400社に採用されている。ISIDでは、STRAVISアプリケーションを新たに自社のクラウドビジネスモデル「CLOUDiS」上に展開するためのプラットフォームを探していたという。
今回、「STRAVIS on CLOUDiS」のクラウド基盤にVerizonのCaaS(Computing as a Service)が採用された主な理由は、CaaSの拠点となるデータセンターが、委託業務に関する内部統制の整備および運用状況の有効性の評価基準である「SAS70 Type II」を取得していること、また、Verizonがセキュリティ分野で実績を持っていることだという。また、パブリッククラウド、プライベートクラウド、あるいはVerisonのグローバルMPLS/PIPサービスを用いた仮想プライベートクラウドの中からクラウド環境を選択できるといったVerisonのデータセンター設備の柔軟性や、同社CaaSのグローバルな可用性とスケーラビリティも検討時の重要なポイントになったとしている。
VerisonのクラウドソリューションであるCaaSは、大容量のコンピューティングパワーを、場所や時間を選ばずに配信できるのが特徴。柔軟な課金モデルや統合セキュリティ、自動プロビジョニング、統合ストレージ、さらにはバックアップサービスも利用できることから、ISIDは顧客に事業継続性も提供できるという。ISIDの顧客は、VerisonのCaaSを活用することで、ハードウェアやソフトウェアに投資することなくSTRAVISが新規導入できるようになる。