IMへの攻撃の成功率はメールの10倍--IM利用に注意を呼びかけるシマンテック - (page 3)

藤本京子(編集部)

2006-06-30 13:31

--ところで、SymantecはなぜIMlogicを買収したのでしょう。

 Symantecは、メールにおける脅威が非常に早く広まったことから、IMの脅威もすぐに大きな問題となることを察知していたのです。実際にはIMの脅威の広まりは、メールより早いといえます。Symantecは、さまざまな脅威から顧客を守ることが使命ですから、IMの脅威にもすぐに対応する必要があったのです。

--IMlogicの競合にはどのような企業がありますか。

 Gartnerによると、IMのセキュリティ対策ソリューションを提供する企業としてIMlogicは市場シェアトップとされていました。ほかにもFaceTime Communications、Akonix Systemsといった米国企業が同様の製品を提供しています。数年のうちに、セキュリティ対策を提供する企業であれば、皆この市場に参入してくるでしょう。

--日本ではまだIM Managerは販売されていませんよね。将来的には日本でも同製品を提供するのでしょうか。それはいつ頃になりそうですか。

 IMlogicとして日本進出の準備をしていた時に買収されたので、今はIM ManagerをSymantecの製品ラインに統合することに注力しています。時期については言えませんが、準備が整い次第、日本でも提供する予定です。

--IMlogicの時代に日本に顧客はいたのですか。

 いましたが、正式に日本進出をアナウンスする直前に買収されたので、顧客名などは明らかにしていません。

--IM Managerは、Symantecのエンタープライズメッセージングマネージメント製品の一部として提供されるのですよね。この製品グループで提供されるソリューションはどのようなものですか。

エンタープライズメッセージングマネジメント製品で、すべてのメッセージが管理できるようになります。メールのウイルスやスパム対策はもちろん、メッセージのアーカイブ管理やトラフィック管理、ウェブセキュリティなどもこの製品グループで提供されます。 

--この製品グループの中で、IM Manager以外に新しい機能や製品が提供される予定があれば教えてください。

 ポリシーマネジメント機能が強化される予定です。例えば、Syumantec Brightmailではスパム対策としてスパムメールを判断する機能がありますが、同様の機能を使って、社外秘データにフラグをつけ、社外秘と判断されたデータが添付されたメールは社外に送れないようにするといった機能が出てきます。

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