#9:セキュリティに優れている
クラウドへの移行を検討している企業にとっての最大の懸念はセキュリティであることから、Microsoftはセキュリティを念頭に置いてAzureを設計している。.NET Access Control Serviceによってアイデンティティの統合手段が提供され、Security Assertion Markup Language(SAML)トークンを用いることでアプリケーションはユーザーのアクセス可否を判断できるようになっている。Microsoftは法規制を遵守するためのコンプライアンスフレームワークも作り上げている。詳細については筆者の記事「Microsoft Azure: Security in the Cloud」(Microsoft Azure:クラウドにおけるセキュリティ)を読んでほしい。
#10:さまざまな観点から見てメリットがある
Azureはホスティングプロバイダーや独立系のソフトウェア開発会社、システムインテグレーター、カスタムソフトウェア開発者にとってもメリットがあると言えるだろう。ホスティングプロバイダーは、自らではインフラを有していない分野において、新たなインフラ投資を行うことなくサービスを拡充したり、新規サービスを提供したりすることができるようになる。独立系のソフトウェア開発会社はAzureを使用することで、大きな設備投資を行わずともWebアプリケーションやSaaSの開発やデプロイ、管理を行えるようになるとともに、そういったアプリケーションの規模をより迅速かつ高い費用対効果で縮小/拡大できるようになる。システムインテグレーターは、企業が自社で運用しているインフラと連携できるというAzureの特徴を活用することができる。カスタムソフトウェア開発者は、コスト(ハードウェアコストも含む)面から見て自社開発が難しい顧客のためにソフトウェアソリューションを作り上げ、高価なデータセンターの構築や維持を行うことなく、アプリケーションをサービスとして顧客に提供することができるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ