#6:通知エリア
筆者が今までに使ってきたすべてのOSのなかで、KDE 4.5における通知エリアが最もすっきりしたデザインとなっており、また使いやすいものともなっている。そしてKDEの開発チームは、通知エリアをKDEパネルに統合することに成功している。もちろんここで、通知エリアだけではなく、通知システムについても述べておく必要がある。KDEの新たな通知システムでは、ユーザーに対する警告や通知の方法が変更されている。もはや、単独のメッセージがバルーンポップアップで表示されるというかたちではなくなっている。新しい通知では、通知内容がまとめて表示され、個々の通知を削除することも、すべての通知を一度に削除することもできるうえ、分かりやすいプログレスバーも表示されるようになっている。また、このシステムは押しつけがましくなく、実用性も高い。なお、イベントの通知だけではなく、Plasmaウィジェットの通知も同様のかたちで表示される。
#7:ネットブック用のインターフェース
ネットブック用として新たにリリースされたPlasma Netbookは、ユーザーとしての立場から見た場合、パフォーマンスの大幅な向上以外はほとんど目立たないものの、さまざまな改善が施されている。Plasma Netbookは、きびきびと応答し、クールであり、タッチスクリーンインターフェースへのサポートも向上している。
#8:Plasmoid
Plasmoidの使い勝手がついに実用的な域に達したことで、今までこれがKDEでサポートされ続けてきた理由をようやく実感できるようになった。その有用性は、ソーシャルネットワーキングツールやモニタリングツールを使用している場合に、特に実感できるだろう。例えば、ウェブページのモニタリング(そして表示)を行うPlasmoidを用いることで、お気に入りのウェブページの最新状態を表示させる(あるいはページの更新を知る)ことができるようになる。Plasmoidとしてはこの他にも数多くのツールが提供されている。とは言うものの、KDE 4.5でもたらされた最も大きな違いは、Plasmoidがかつてないほど安定し、有用性も増しているということである。