MacのJavaサポートは終了か?--Appleが“見切る”影響を考える - (page 2)

海上忍

2010-10-26 08:00

 一義的には、/System/Library/Frameworks以下にある「JavaVM.framework」がなくなり、その内部のシンボリックリンクである/usr/bin/javaなどのコマンドが消える。Java Preferences.appなどのGUIツールもなくなるだろう。二義的には、代替のJavaランタイムが提供されないかぎり、それらに依存するJavaアプレットが動作しなくなる。

 しかし、Macユーザーの多くはそれほど影響を受けないものと考えられる。

 現在のJavaを利用した開発は、かつてのアプレット上での実行を前提としたクライアントサイド重視から、JavaサーブレットやJSPといったサーバサイド重視のスタイルに移行している。しかも、それらが利用されるのは主に企業であり、非ビジネス方面に強いMacプラットフォームへの影響は限定的だ。

 JDKがオープンソース化され、Apple独自の「Cocoa-Javaブリッジ」も廃止された現在、結果としてAppleが自らの手でJavaランタイムをメンテナンスする必要性は低い。かつてMicrosoftがJavaランタイムの同梱を停止したが大きな混乱はなかったときのように、Mac OS X用Java環境はほかのベンダー(Oracle?)によってサポートされる方向へ進むものと考えられる。

これまでAppleが“見切った”アーキテクチャとの関連性

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]