第3の「C」:コモディティ化(Commoditization)
コモディティ化は、サーバの高密度化やコストダウンに関するテクノロジや、その他のさまざまなテクノロジ(安価な一括ライセンスの下で提供される、単一ベンダーによる包括的なクラウドソフトウェアスタックなど)を含め、企業やプロバイダーのデータセンターに導入される可能性のある幅広いテクノロジにおよんでいる。しかし、プライベートデータセンターやクラウドプロバイダーにすぐさま影響を与えると筆者が考えるコモディティ化は、コモディティストレージ、特に従来のストレージアレイの延長線として増加しているJBODを指している。
JBODは以前から存在しているが、上述した第2の「C」、つまりコンバージドネットワークによって普及が加速化されようとしている。仮想化ホストやファイルサーバ上でのSMB 3.0プロトコルと、InfiniBandと互換性のあるスイッチや、RDMAをサポートする10GbpsのNICを使用すれば、コンバージドイーサネット上でSAN(あるいはSANの性能をしのぐもの)を実現できる。
さらにコンバージドネットワークのおかげで、会社(そしてもちろん会社が契約しているクラウドプロバイダー)は、高価なSASドライブとそれらを相互接続したクラスタ上で、ネットワークを用いたファイルサーバ同士のレプリケーションを行うことなく、安価なSATA SSDとハードディスクのレイヤを用いることでJBOD間での高い可用性を実現できるはずだ。
これは一体何を意味しているのだろうか?クラウドストレージと高可用性(HA)、障害復旧ソリューションすべてが安価に手に入るということなのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。