Western Digitalによるサンディスクの買収が完了

Chris Duckett (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-05-16 10:18

 Western DigitalによるSanDiskの買収が米国時間5月12日に完了した。これによりWestern Digitalの従業員数はおよそ7万4000人となる。また、今後の2年間で複数の段階に分けて進められる「統合に向けた作業」は即座に開始されるという。

 2015年10月に発表されたこの買収により、SanDiskの株主は1株につき現金67.50ドルとWestern Digitalの普通株式0.2387株を受け取っており、買収額はおよそ160億ドルとなっている。

 買収額は当初、190億ドル程度になるとされていたが、Western Digitalの株価は買収発表以降におよそ半値にまで下がっている。

 中国の清華大学の傘下にあるUnisplendourは2月に、Western Digitalの株式の15%を取得する計画を断念すると発表している。これは対米外国投資委員会(CFIUS)による調査の決定を受けてのことだった。

 この出資が実現していれば、Unisplendourは総額37億7500万ドルを支払い、Western Digitalが発行する普通株式を1株あたり92.50ドルで取得するとともに、Western Digitalの取締役会に役員1名を送り込むことになっていた。

 Western Digitalの最高経営責任者(CEO)Steve Milligan氏は12日、今日は同社にとって特別な日だと述べた。

 「転換点となる今回の合併により、世界のコンピューティングおよびモバイルデバイスのほとんどすべてに幅広く応用できる製品やソリューションをそろえた強固なポートフォリオを持ち、あらゆるメディアを取り扱うリーダーがストレージテクノロジ分野に誕生する」(Milligan氏)

 今回の買収により、SanDiskの共同創業者であり、プレジデント兼CEOでもあるSanjay Mehrotra氏がWestern Digitalの取締役会の一員となる。

 Western Digitalの2016会計年度第3四半期(4月1日締め)は、売上高が28億ドル、純利益が7400万ドルだった。これに対して前年同期比は売上高が35億ドル、純利益が3億8400万ドルだった。

 Milligan氏は4月28日の同決算発表の際、「コンピューティングはPCからモバイル機器へ向けたシフトが続いており、企業のワークロードがクラウドベースのアーキテクチャに移行する事例も増えている」と述べるとともに、「SanDiskの買収が完了すれば、こういった変化や機会に対処し、それに乗じていくためのより良い位置につけられる」と述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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