レッドハットは、11月9日、フリービット、KazTransCom、および Turkcellを含む世界の通信業界の主要企業が、 Red Hat OpenStack Platformを選択したと発表した。
Red Hat OpenStack Platformは、Red Hat Enterprise Linuxと並行開発され、Red Hatのサポートライフサイクルによって強化されており、ネットワーク機能仮想化(NFV)を含む、通信業界のニーズに適応した基盤を提供している。
フリービットは日本の電気通信事業者で、インターネットサービスプロバイダにインフラや技術提供を行っている。同社は、サーバーの老朽化による基盤更改をきっかけに、プライベートクラウド化を進め、その際Red Hat OpenStack Platformを採用した。同社は、インフラ構築の75%を自動化し、属人化していた基盤開発・運用の標準化と自動化を実現している。同社では、現在、5種類のサービスとIoTサービスの開発基盤がRed Hat OpenStack Platform上で動作している。
KazTransComはカザフスタン最大の通信事業者の1つで、数万キロにわたる最新式のネットワークインフラを所有している。同社は、Red Hat OpenStack PlatformとRed Hat Ceph Storageをベースとするソリューションと、CiscoのUCSハードウェアを、新しいクラウドプラットフォームの基盤として選択した。Red Hatベースのクラウドプラットフォームを使用することで、ビジネスユーザー向けの新しいクラウドサービスを追加することに成功している。このサービスには、容易なプロビジョニングに必要な柔軟性とスケーラビリティが必要だった。
Turkcellは、トルコでの通信とテクノロジーのコンバージドサービスプロバイダーで、音声、データ、TV、およびコンシューマとエンタープライズ向けの付加価値サービスをモバイルおよび固定回線上で顧客に提供している。同社は、10年以上にわたり、戦略的オペレーティングプラットフォームとして Red Hat Enterprise Linux を使用してきた。また、Red Hatコンサルタントと協力して、Turkcell Akilli DepoというRed Hat OpenStack Platform 上で動作するクラウドベースのセルフサービスストレージアプリケーションを構築している。また、BIPメッセージングアプリケーションおよびその他のサービスもRed Hat OpenStack Platform上で開発している。