Greene氏の基調講演では、新しい顧客が次々にステージに上がり、Google Cloudの強みについて語った。
HSBCの最高情報責任者(CIO)Darryl West氏によれば、同社は「すべてのクラウドプロバイダーを試し、評価するためにかなりの時間を費やした」という。同氏はHSBCのデータサイエンティストは「生産的に仕事を進めることができるツールを必要としていた」と述べ、Googleの製品群は非常に使いやすく、Googleの製品の構成などは非常に評価すべきものだったと説明した。
膨大な情報を収集している大手銀行にとって、アナリティクスと機械学習は重大なツールになりつつある、と同氏は言う。West氏は、「当社はGoogleや他の企業と協力関係を結び、これらの問題を解決するために世界でもっとも適したテクノロジを使う必要があるだろう」と語った。
一方、DisneyのMichael White氏によれば、同社はGoogle Cloudの機械学習やAIを、顧客体験の向上に活用しようとしているという。
また、一連の顧客の後に登壇した、Google CloudのAI及び機械学習を担当するチーフサイエンティストFei-Fei Li氏は、GoogleはAIに「膨大な額の投資」をしてきており、「それが2017年には強力な使いやすいツールとして現れてくるだろう」と述べた。またLi氏は、開発者に映像の中に登場するエンティティに関する情報を提供する「Video Intelligence API」を提供すると発表した。
同氏は「Google CloudはAIを大衆化しようとしている」と述べ、これはコンピューティング、アルゴリズム、データと人材、および専門性の大衆化につながると断言した。
SAPのBernd Leukert氏は、SAPがGoogle Cloudと協力して進めているさまざまな取り組みや、パートナーシップの拡大の可能性について説明し、具体的なメリットをいくつか挙げた。同氏は、SAPは「Googleをフロントランナーだと考えており、特にコンテナ化のようなテクノロジではそれが顕著だ」と述べ、「Kubernetes」に関する協力関係に可能性を見いだしていると語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。