Googleは米国時間7月9日、スケールアウト型ストレージファイルサービスを手がけるElastifileを買収する契約を締結したと発表した。買収の金銭的条件は明らかにされていないが、イスラエルのテルアビブに拠点を置くElastifileは直近の資金調達ラウンドでおよそ6500万ドル(約70億8000万円)を獲得している。
Elastifileは既に「Google Cloud Platform」(GCP)上において、大規模なエンタープライズグレードアプリケーション向けの、完全クラウドネイティブなファイルストレージサービス「Elastifile Cloud File Service」(ECFS)を提供している。企業は同社のサービスを利用することで、ストレージ容量をオンデマンドで柔軟にスケールアウト/スケールインできる。また同社は、ファイルストレージとオブジェクトストレージの間のインテリジェントな階層化機能を実現する「ClearTier」というサービスも提供している。
GCPは、「Cloud Filestore」という独自のファイルストレージシステムを有しているものの、ECFSはエンタープライズ向けのある種のユースケースにおいて、より柔軟でコストパフォーマンスに優れた選択肢となり得る。Googleは今回の買収により、ECFSをCloud Filestoreに統合することで、同社サービスの高速化とスケーラビリティーの向上を目指す。
Google Cloudの最高経営責任者(CEO)Thomas Kurian氏は同社ブログへの投稿に、「ElastifileとGoogle Cloudが1つになることで、従来のワークロードをGCPにより迅速に移行するための支援を提供するとともに、管理および、データやコンピュートインテンシブなワークロードのスケーリングを簡素化する」と記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。