米Googleによる買収が1カ月前に発表されたBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトベンダーの米Looker Data Sciences。Lookerサイドでは、この動きをどのように受け止められているのか。米本社の幹部と日本法人の責任者に聞いてみた。
不思議だったLookerの事業戦略説明会見
何とも不思議な記者会見だった。Lookerが7月9日に都内ホテルで開いた会見のことだ。2018年9月に日本法人を設立し、この日に国内で初めてプライベートイベントを開催。日本で本格的に事業を推進していくに当たり、来日した米本社の最高製品責任者(CPO)であるNick Caldwell(ニック・コールドウェル)氏と、米本社のバイスプレジデント兼ジャパンカントリーマネージャーである小澤正治氏が会見で説明役を務めた。(写真1、写真2)
写真1:Lookerの最高製品責任者(CPO)であるNick Caldwell氏
写真2:Lookerのバイスプレジデント兼ジャパンカントリーマネージャーである小澤正治氏
不思議だと思ったのは、Googleによる買収の話が会見で一切出てこなかったからだ。買収手続きは2019年後半に完了する予定なので、現時点では話せないことが多いのは推察できるが、質疑応答の最後まで一言も触れられないままだった。
ただ、そう不思議に思っていた記者は筆者くらいだったのかもしれない。BIソフトベンダーの成長株として注目を集めているLookerの魅力を探りたいと、会見に臨んだ大半の記者はCaldwell氏および小澤氏の説明を熱心に聞き、質疑応答でその仕組みの特徴やビジネスのポテンシャルなどについて尋ねていた。
その会見の内容については、7月10日掲載の「BIベンダーのルッカー、国内展開を本格化--データのスマートな活用を狙う」をご覧いただくとして、ここでは会見の質疑応答の最後で、Googleによる買収について「お二人の思いをお聞かせいただきたい」と聞いた筆者の質問に対する両氏のコメントを記しておきたい。
なお、Googleによる買収については、6月7日掲載の「グーグル、データアナリティクスの新興企業Lookerを買収へ--約2800億円」、および6月13日掲載の本連載「一言もの申す」から「歴史は繰り返す--BI分野の買収劇は何を意味するのか」を参照いただきたい。