Slackは、上場後初となる決算報告を発表した。市場の予想を上回ったが、最新のデイリーアクティブユーザー数(DAU)は明らかにしなかった。今後の見通しは楽観的なものとなっている。株価は時間外取引で急落した。
Slackの第2四半期(7月31日締め)決算は、純損失が3億5900万ドル(1株当たり98セント)となった。非GAAPベースの純損失は1株当たり14セントで、売上高は1億4500万ドルだった。アナリストは、非GAAPベースの純損失を1株当たり18セント、売上高を1億4070万ドルと予想していた。
第2四半期中に起きた障害を受け、顧客に提供した820万ドル相当のクレジットポイントが売上高に悪影響を及ぼしたという。
Slackは、1月にデイリーアクティブユーザー数が1000万人に達したことを明らかにして以降、最新の数字を公表していない。7月には、Microsoftが「Teams」プラットフォームのデイリーアクティブユーザー数がSlackを上回る1300万人に達したと発表しており、コラボチャットをめぐる両社の争いはさらに激化の様相を呈している。
Slackは第2四半期の決算報告書で、第2四半期終了時の有料顧客は前年同期比37%増で10万を超え、720アカウントが10万ドル超の年次経常収益をもたらしたとしている。
最高財務責任者(CFO) Allen Shim氏は、「サービス停止に関連して第2四半期にクレジットポイントを発行したため、1度逆風が吹いたが、売上高は前年比で58%増加した」とし、「引き続き、既存の顧客の利用拡大と、大企業の顧客ベースの拡大に力を注ぐ」と述べた。
Slackは第3四半期について、売上高が1億5400万~1億5600万ドル、1株当たり損失が8~9セントになる見通しとしている。アナリストは、売上高を1億5300万ドル、非GAAPベースの1株当たり損失を7セントと予想している。
通期では、売上高が6億300万~6億1000万ドル、1株当たり損失が40~42セントになるとSlackは予想している。アナリストは、1株当たり損失を40セント、売上高を6億100万ドルと予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。