IBM、金融サービス向けパブリッククラウド構築でバンク・オブ・アメリカと連携

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2019-11-07 13:17

 IBMはBank of Americaと連携し、金融サービス向けのパブリッククラウドを構築したと発表した。

 現時点では他に特定の業界専用のクラウドの開発には取り組んでいないとIBMは述べている。だが注目すべきは、クラウドプロバイダーが、エンタープライズ向けソフトウェアベンダーのように業界のターゲティングを進めている点だ。Salesforceも、金融サービス向けのクラウドサービスを提供している。

 IBMはBank of Americaと協力し、自社のクラウドをベースに規制からプライバシーまで、金融サービスのさまざまな要件に対応できるプラットフォームの構築に取り組む。Bank of Americaは、金融サービス向けクラウドで協力する最初の企業となるが、IBMは他の組織との連携についても視野に入れているようだ。

 この金融サービスプラットフォームの狙いは、規制やセキュリティ、レジリエンシーなどの要件を満たすとともに、さまざまなワークロードや複数のアーキテクチャー、プロアクティブなセキュリティに対応することにある。IBMの金融サービス向けパブリッククラウドにより、金融機関がこのプラットフォームの要件を満たすテクノロジーベンダーと取り引きできるようになるとIBMは説明している。

 Bank of Americaはクラウドへの移行を進めており、ハイブリッドなアーキテクチャーを有している。IBMの金融サービス向けクラウドは、主要な「Kubernetes」環境として「Red Hat OpenShift」を利用する。Bank of Americaは、IBM傘下で金融サービスの規制遵守に関するコンサルティングを提供するPromontoryとも協力する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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