仕事のできるIT部門を擁するほとんどすべての組織は、ソフトウェアデリバリーのワークフローにおいて何らかの形態のDevOpsを取り込んでいる。
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DevOpsは正しく導入すると強力な武器となり、はっきりと目に見える違いが生み出される。International SOSの品質保証責任者であるChris DeGonia氏は、Cigniti Technologiesのプレジデントであり、北米東部における業務の責任者であるKalyan Rao Konda氏との最近のインタビュー(抄録)において、DevOpsの鍵はシステム内における繰り返し可能なプロセスとチェック、バランスを通じたワークフローの自動化能力だと述べた。
DeGonia氏とKonda氏は、自動化によってDevOpsの効果を増強できるものの、それには従事するメンバーが適切なスキルとマインドセットを持たなければならない点を強調した。こうしたマインドセットは「ソフトウェアのテストとアプリケーションの機能に関する一般的なノウハウを得ることとは違った点」で重要であり、「テスト担当のエンジニアは最新のトレンドやツールに関する自らの知識ベースを継続的に拡充しておくよう求められる。つまり、テストエンジニアはDevOpsの実践に伴い、最新のテクノロジーを常に学び続けなければならない」という。
Konda氏は、DevOpsを成功させるうえで必要となるスキルの鍵には「ネットワークの知識と、基本的かつ固有のスクリプトを記述する能力、継続的インテグレーションと継続的デリバリーを支援する『Apache Jenkins』のようなツールやパフォーマンス測定ツールを使いこなす能力のほか、コンテナーに関する相応の理解が必要となる」と述べ、「テストエンジニアはクラウドの役割と、製品やアプリケーションの開発やホスティングにおいて、クラウドサービスがどのように使われているのかを十分理解しておく必要もある」と続けた。
Konda氏は、DevOpsのマインドセットを持つことが成否を分けると述べ、「DevOpsを正しく推進するためには、チーム内、そしてチーム間でのコラボレーションを促進する必要がある。DevOpsのエコシステムにおいて、テスト工程はソフトウェア開発のライフサイクルに深く統合されている。このためデリバリーまでにかかる時間を大幅に短縮するには、複数のチームが手を取り合って、日々密接に連携しあわなければならない」と続けた。
Konda氏は継続的な学習の重要性を説く比喩として「鳥は木の枝に止まっている時、木の枝にではなく自らの羽根に全幅の信頼を置いているはずだ。このため枝が折れても飛び去ることができる。同様にソフトウェアテストのプロフェッショナルは、常に自らのスキルセットを向上させ、業界トレンドの変化に追随しておく必要がある」と述べた。