マイクロソフトとシトリックスが連携強化--Azure移行やデジタルワークスペース導入加速へ

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-07-15 13:54

 MicrosoftとCitrix Systemsは20年以上にわたってパートナー関係にある。そしてMicrosoftは米国時間7月14日、同社のパートナー向けに開催する世界規模の年次カンファレンス「Inspire」を1週間後に控え、Citrixとの継続的な関係についての最新情報を発表した

 今回の発表には、まったく新しい内容が多数含まれているというわけではない。Citrixは既に、「Microsoft Azure」を推奨クラウドプラットフォームにしようとしてきた。また両社は以前、Citrixのさまざまな製品をMicrosoftの「Azure」や「Windows Virtual Desktop」(WVD)サービスとより緊密に統合する計画について話し合っている。Microsoftによると、この複数年にわたる契約は、長期に及ぶ戦略的なパートナーシップをベースに拡大させたものとなる。この契約の下、Microsoftは「Citrix Workspace」を推奨デジタルワークスペースソリューションとして選定し、CitrixはMicrosoft Azureを推奨クラウドプラットフォームとして選択するとしている。

 両社は同日、オンプレミスのCitrixの顧客の環境をAzure環境へと迅速に移行するために、共同のツールやサービスを提供していくとした。両社によると、「Citrix Workspace」や「Citrix SD-WAN」、Azure、「Microsoft 365」から成る共同製品を網羅する「コネクテッドロードマップ」を作り上げるという。これらの共同製品は、「Azure Marketplace」やチャネルパートナーを介して、それぞれの直販部門経由で販売される予定だ。

 今回の発表で最も興味深いのは、プレスリリースに記されている「CitrixとMicrosoftの両社は、顧客の業務要求を満足させるうえで必要な代替となる選択肢をサポートするという、長期にわたって維持してきたポリシーを今後も維持していく」という文言だ。Microsoftのパートナー関連の発表のほとんどでは、Azureが「推奨」クラウドとされており、推奨は「必須」を意味しているわけではないとまでは言及されていない。

 Citrix Workspaceと「Citrix Networking」は、Azureの他にも「Amazon Web Services」(AWS)「Google Cloud Platform」(GCP)でも利用可能となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]