シュナイダーエレクトリックは、プログラマブル表示器のブランド「Pro-face by Schneider Electric(Pro-face)」の新しい産業用コンピューターシリーズ「PS6000シリーズ」を発売した。
PS6000シリーズ ラインアップ(出典:シュナイダーエレクトリック)
PS6000シリーズは、製造現場のDX(デジタル変革)強化に貢献するべく、HMI用途とエッジデバイス、どちらの環境構築にも最適な機能/性能を備えた産業用コンピューターで、Intel第8世代のハイパフォーマンスCPU(Central Processing Unit)など、高いレベルのスペックを実現するコンピューティングを提供するという。厳しいFA(Factory Automation)環境での利用にも対応するファンレス構造を持ち、IEC62443やAchillesに準拠したサイバーセキュリティ設計となっている。
また、産業オートメーション用ソフトウェアを提供するAVEVAのソフトウェアや、シュナイダーエレクトリックのEcoStruxureソフトウェアとの高い親和性を備えており、エッジに求められるデータ処理から、大中規模SCADAシステム用のライン制御監視まで、幅広い用途に対応する。
さらにPro-faceブランドとして実績のあるHMIソフトウェアとの組み合わせにより、生産現場内の200種類以上のさまざま制御機器と簡単に接続できるドライバーを持ち、高い表現力を持ったHMI(Human Machine Interface)として、製造機械や設備のユーザビリティーの向上などに貢献する。
30年前に世界初となるパネルコンピューターを発売したPro-faceブランドで培ったさまざまなノウハウを生かして開発されており、注文後最短5営業日で配達可能なデリバリー体制を整えている。国内設計による高い品質を誇るといい、CPUの種類やディスプレイの有無、メモリーなどのさまざまなオプションから用途に合わせた構成をウェブ上のコンフィグレーターから自由に選択できる。
サポートの面では、Pro-faceブランドの強みである大阪府泉大津市に設置された自社拠点での修理対応や製品カスタマイズ、キッティングサービスなど、ユーザーのニーズに合わせたきめ細やかなサービスを提供する。欧州、アジア、北米でも国内と同等のサービスが可能なため、海外に出荷する装置のアフターサービスにもハイレベルなサポート対応を行うとしている。