2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
BlueMeme 代表取締役社長 松岡真功氏
BlueMeme 代表取締役社長の松岡真功氏
2021年は、6月29日に東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場し、当社がより成長・飛躍するための大きな一歩を踏み出すことができた年となりました。お取引先の方々、株主さまをはじめ、当社に関わる全てのステークホルダーの皆さまのご支援、ご高配に対しまして心よりお礼申し上げます。
さて、当社を取り巻く市場環境は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進基調や、新型コロナウイルス感染症対策としてのリモートワーク推進のトレンドも重なり、 IT投資の需要は堅調に推移し、老朽化したシステムの刷新ニーズが増加しております。
当社ではそうしたニーズに対応するために、ローコード技術とアジャイル手法を組み合わせた、独自のプロジェクト管理手法「AGILE-DX」を活用し、特に企業のシステム開発の内製化を支援する取り組みを強化し、堅調に推移しております。
昨年は大企業の多くが内製化の舵を切り、システム開発の民主化が進む年になりました。 その多くが業務の効率化や省力化のためではなく、事業拡大や収益性の向上を目的としており、この流れは今後も続くと考えます。
また、業務システム開発の分野でスマートデバイスの活用が進むことにより、ローコード/ノーコードの導入が急速かつ同時に進み、業務システムの開発に関わるIT技術者(エンジニア)の変化が進むと考えています。つまり高度なスキルを持つローコードエンジニアと、 プログラミングの知識を必要としないノーコードエンジニアの二極化が進み、国内のIT技術者の7割以上が所属するシステムインテグレーターのビジネスモデルが少しずつ変化すると考えられます。
そうした動向を踏まえ、当社は国内トップクラスのノウハウと実績を武器に、新たなデジタルビジネスの創造へ取り組む企業への支援を一層強化してまいります。さらに、IT技術者の二極化を見据えた「システム開発の内製化支援サービス」の充実と強化を目標に、事業を推進してまいります。
具体的には、さまざまなローコードやノーコードを複合的に活用するための方法論の開発とコンサルティングサービスの強化、また中小企業及び地方自治体向けのローコードを活用した内製化支援サービスの提供に注力するとともに、海外のローコードエンジニアと連携したグローバル開発体制の構築に取り組んでまいります。
BlueMemeは、「新たな価値を創造し、常識を変え、文化を進化させる」という企業理念のもと、これからもお客さまのDXの推進ならびに日本企業のグローバルな企業競争力の向上に貢献してまいります。