ソフトバンクモバイル、情報分析基盤をExadataに刷新--分析時間が4分の1に

ZDNet Japan Staff

2010-08-05 19:13

 日本オラクルは8月5日、ソフトバンクモバイルが「Oracle Exadata」を活用し、通信事業やコンテンツサービス事業分野の情報分析基盤を全面刷新し、稼働を開始したと発表した。

 ソフトバンクモバイルでは、契約者数の増加や多様化する顧客のライフスタイルに適したコンテンツサービスの拡充などにより、1日あたりのトランザクションが数十億件を超えていたという。そのため同社では、従来から利用していた情報分析基盤の処理時間の遅延や運用コスト増加へ対応するとともに、経営の意思決定を支えるトランザクション情報の迅速な収集、分析を行いたいという課題があったとする。

 ソフトバンクモバイルでは2009年3月、これらの課題に対応するための情報分析基盤として「Oracle Exadata」の採用を決定。2009年7月に導入を実施した。その後、他社製のアプライアンス製品を活用していた情報分析基盤を、Oracle Exadataで再構築するプロジェクトを推進し、2010年5月に稼働を開始したという。

 Oracle Exadataの採用決定にあたっては、事前の動作検証により旧システムと比較して分析時間が約4分の1に短縮できたこと、複数のデータベースとデータウェアハウスを統合できること、将来的なトランザクションの増加への対応が可能なこと、システム開発・運用コストの大幅な削減が可能なことなどがポイントになったとしている。

 ソフトバンクモバイルでは、Oracle Exadataを活用した情報分析基盤によって、データロード、データ抽出、サマリ処理、分析処理、ログインのパフォーマンスを改善し、全体で約1.5〜8倍の高速化を実現したとしている。現在、この新情報分析基盤は、通信事業、販売、マーケティング部門など、約600名のユーザーが活用しているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]